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先日、AWSが AWS MCP Server のプレビューを発表しました。これは、AIエージェントが自然言語を使って、AWS上の複雑なタスクを安全に実行できるようにするマネージド型MCPサーバーです。

今回は、この新しく登場した「AWS MCP Server」の魅力的な機能について共有します。

APIサーバー+ナレッジサーバーを統合

これまで存在していた「AWS API MCP」と「AWS Knowledge MCP」という2つのサーバーを知っていますか?

今回のAWS MCP Serverは、これら2つの既存サーバー機能を1つに統合したものです。

これにより、単一のインターフェースとして提供されるため、設定の複雑さが大幅に簡素化されました。 複数のAWSサービスにまたがるワークフローでも、AIエージェントがより効率的に機能するようになります。

主な機能

AWS MCP Serverには、開発者の負担を減らす強力な機能が備わっています。

Agent SOP:ベストプラクティスに基づくワークフロー

特に注目なのが Agent SOP (Standard Operating Procedures) です。これは、AWSのベストプラクティスに基づいて構築済みのワークフローであり、なんと 25個 も用意されています。

例えば、「VPCの作成」や「EC2インスタンスプロファイルの設定」といった複雑なタスクも、これらの手順書に沿ってAIが誘導してくれるため、迷うことなく実行できます。

ナレッジツール:リアルタイムのAWS情報アクセス

AIエージェントは、常に最新の情報にアクセス可能です。 ナレッジツール を使用することで、最新のAWS公式ドキュメントやAPIリファレンスをリアルタイムで検索できます。サービスの地域展開状況(リージョン別利用可能性)なども確認できるため、AIがより的確な判断を下せるようになります。

APIツール:15,000以上のAPIを認証実行

操作面でも非常に強力です。15,000以上 のAWS APIを自然言語から実行できます。

もちろんセキュリティも万全です。

  • IAM連携:既存のIAMロールとポリシーを使用して認証・認可を行います。
  • CloudTrail連携:すべての操作は監査ログとして記録されます。

これにより、セキュアな環境でAIに操作を任せることができます。

サーバー利用料は無料

気になる料金ですが、AWS MCP Server自体の利用料は無料 です。発生する費用は、実際に作成したAWSリソースの料金と、適用されるデータ転送料金のみとなります。

まとめ

AWS MCP Serverは、API操作とナレッジ検索を統合し、自然言語でのAWS操作を可能にしました。 特にAgent SOPによるガイド機能は、AWSのベストプラクティスに沿った構築を支援してくれる頼もしい機能です。

感想

個人的には、今まで別々だった機能が統合されたことで、使い勝手が向上したと感じています。
これからAWSを触ってみたい方や、運用を効率化したい方にとっても、ガンガンAWSを触っていますという方にとってもAWSに関わる全エンジニアの方に価値のあるツールかなと思いました。

ぜひ皆さんも試してみてください~!

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