はじめに

明けましておめでとうございます!本年もよろしくお願いいたします。

新年一発目の記事です。どうも、カメのひと歩きです。

今回は1月20日に開催されたAWS Amplify Conference 2026に参加してきました。午前のGen2ハンズオンで「作って動かすまで」の速さを体験し、午後のセッションでその速さが“仕組み”としてどう支えられているかを整理できた1日でした。

この記事では、「Amplifyがなぜ加速できるのか」について、ハンズオンとセッションの学びからまとめます。


1.イベント概要:AWS Amplify Conference 2026とは

AWS Amplify Conference 2026は、Amplify Japan User Groupが主催するAmplify特化の年次イベントです。テーマは「新規事業を加速させるAmplifyの魅力を探る」。午前はハンズオンでまず体験し、午後は入門〜最新動向〜現場の声までを一気に掴める構成になっていました。

会場は目黒のAWSオフィス(目黒セントラルスクエア)。駅から近く、入館時はゲートでQRコードを提示する流れで、セキュリティがしっかりしていました。受付を抜けると、開始前からPCを開いて準備している参加者が多く、会場には静かな熱気が漂っていたのが印象的でした。

項目 内容
開催日 2026年1月20日(火)10:00–17:00(懇親会 17:30–19:30)
会場 目黒セントラルスクエア 21F セミナールーム
定員 本編 120名/ハンズオン 30名(好評につき追加枠あり)
サイト https://aws-amplify-jp.github.io/conference/2026/

2.参加目的:まず触って、輪郭をつかむ

最初は「Amplifyって便利そうだけど、何がどこまで“楽”になるんだろう?」という気持ちでした。

私はIT初心者なので、説明を聞くだけだとイメージがぼんやりしがち。だから今回は “まず動くものを作って、全体像の輪郭をつかむ” ために参加しました。狙いはこの3つ。

  • Gen2の開発体験を体感する(本当に速いのか、自分の手で確かめたい)

  • 仕事での使いどころを探す(PoCを早く回す/チームで回せる形にできるか)

  • 生成AI開発と相性を知る(認証・データベース・ストレージなど、どのアプリでも必要になる共通の土台を任せて、本質に集中できるのか)

今回は「知って終わり」ではなく、明日から小さく試せる形で持ち帰ることを意識しました。


3.午前:Gen2ハンズオンで体感した「作って動かすまで」の速さ

午前は AWS Amplify Gen2(以降、Gen2)+ Kiro CLI(以降、Kiro) を使って、ログイン機能付きのTodoアプリを作るハンズオンでした。

手順は「環境準備 → 開発(Sandbox) → 公開(Hosting) → 後処理」の4ステップ。学習用として“ゴールまで一本道”になっているのがありがたかったです。

仕組み(ざっくり)

今回のハンズオンで触った構造は、こんなイメージです。

役割 使ったもの 何が起きる?
画面 Vite / React / TypeScript UI(Todo画面)を作る
認証 Cognito(Amplify側で定義) ログインしてユーザーを識別
データ AppSync + DynamoDB(Amplify側で定義) TodoのCRUD
開発 Cloud sandbox(npx ampx sandbox バックエンドを“自分用のクラウド環境”で試せる
公開 Amplify Hosting GitHub(などのリポジトリ)連携でビルド→デプロイ→URL

実際の画面

まずはテンプレートリポジトリから、自分のアカウントに新しいリポジトリを作成。GitHubで同じスタート地点に。
そしてGen2で特徴的なのが Cloud sandboxnpx ampx sandbox を実行すると、開発者ごとに独立したクラウド環境が立ち上がり、バックエンドの変更がそこで検証できること。フロントはローカルで動かしつつ、バックエンドは“本物のAWSリソース”で試せるので、試行錯誤のサイクルが回しやすいのが良さだと感じました。そしてKiroの出番です。

このハンズオンで感じたKiroの価値は、コード生成そのものより、「次に何をやるか」を迷わず進められるところでした。要件を渡すと実装の順番や作業が具体化しやすく、Gen2のsandboxで変更をすぐ試せる流れと組み合わさることで、考える→作る→動かすの回転が素直に速くなりました。そして実際に30分も経たないうちにできたアプリがこちら。
ログイン画面を進んだ先にTodoアプリが無事完成してます!とにかく速い!

このハンズオンで分かる Gen2 の良さ

  • TypeScriptのコードファーストで、認証やデータなどのバックエンド定義がコードとしてまとまり、「どこを触ればいいか」が分かりやすい

  • npx ampx sandboxクラウドサンドボックスで、開発者ごとに独立した環境を持てるので、並行開発でも衝突しにくいイメージが持てる

  • そのまま Hostingまで到達できて、「ローカルで動いた」で終わらず、公開→検証まで含めて開発サイクルを回せる

このハンズオンでは、Gen2の良さが「速い」だけでなく、速く回し続けるための仕組みが最初から揃っていることを感じることができました。


3.午後:セッションで見えた「Amplifyが加速する仕組み」

稲田さんセッション:Gen2で“速く回る”理由

午後の最初は、AWS ソリューションアーキテクトの稲田大陸さん。Gen2を「フルスタック開発を速く回す仕組み」として整理してくれました。午前にハンズオンで“速さ”は体感できたので、午後は「なぜ速いのか」を言葉にできたのが良かったです。
ポイントは大きく5つ。

  • コードファースト(TypeScript):バックエンド定義がTSに集約。テンプレから育てられ、CDKベースで拡張もできる

  • GitHub(などのリポジトリ)中心のCI/CD:リポジトリ接続でビルド〜デプロイが整い、ブランチごとに環境も分けられる

  • npx ampx sandbox:開発者ごとのクラウド環境で、並行開発でも衝突しにくい

  • 差別化しない部分を速く固める:認証・DB・ストレージなどを早く整え、本質に集中

  • Kiro / powers:仕様→実装で迷う時間を減らし、学習と開発の速度を上げる

生成AIみたいに試行錯誤が前提の開発ほど、土台づくりで時間を取られがちです。稲田さんの話は、認証・データ・ストレージなどの“差別化しない部分”を先に整えて、試行錯誤の回転数を本質に回す、という発想として腑に落ちました。


プロダクトチームの話:Gen1→Gen2で何が変わる?

続くプロダクトチームのセッションは、Gen2を“新機能紹介”として語るより、Gen1で起きがちな困りごとから入ってくれたのが分かりやすかったです。

Gen1は設定や生成物が散らばりやすく、チーム開発だと「どこを直す?」「誰が反映する?」みたいな調整が増えがち。

それに対してGen2は、バックエンド定義をTypeScriptに寄せて集約し、IDE補完や型チェックが効く形にすることで、迷いどころを減らす。さらにsandbox前提なので、並行開発もしやすい、という整理でした。

CDKとの距離感:「段階的に深められる」

個人的に面白かったのは、Gen2がCDKと地続きになっていることです。

最初から全部CDKを理解していなくても始められる。でも必要になったらCDKで拡張できる——この「段階的に深める」考え方が、現場での導入判断をラクにしてくれそうです。


まとめ

今回の学びは、Gen2の「速さ」が感覚ではなく、速く回すための設計として組み込まれていることでした。IT初心者の私でも、午前はハンズオンでまず動かして全体像を掴めて、午後は「なぜ速く回るのか(TypeScriptのコードファースト/GitHub運用/sandbox/必要に応じたCDK拡張)」を言葉にできたのが大きな収穫です。

生成AI系の開発では特に、認証・データ・Hostingといった共通の土台を先に整えて、本質の検証に集中する進め方がしっくりきました。まずはシンプルに動かし、足りない部分だけCDKで拡張できる。速さと拡張性を両立できる点が、Gen2の魅力だと感じました。


おわりに

Amplifyは「速い」で片付けられがちですが、実際に触ってみると速さの理由がちゃんとあります。
気になっている方の参考になればうれしいです。

資料・参考リンク

イベント公式:https://aws-amplify-jp.github.io/conference/2026/