はじめに
こんにちは。かめのひと歩きです。
AWS re:Invent 2025 から、無事に帰国しました。
帰国後、社内 LT 会で re:Invent の振り返りをするためにスライドを作っていたのですが、写真やメモを見返すたびに、現地での出来事や出会いが次々と思い出されました。
そんな中で、何度も頭に浮かんだのがこの言葉です。
「re:Invent は、技術のイベントであり、人のイベントでもある」
本記事は、その LT 会用に作成したスライドをもとにした、AWS re:Invent 2025 の“帰国後の総まとめ”です。
これまで速報としてお届けしてきた内容も踏まえつつ、セッションの詳細な技術解説というよりは、現地で感じた“人の熱”や、社内・他社・海外の方々との交流を中心に振り返っていきます。
AWS re:Invent 2025 とは?

AWS re:Invent は、AWS(Amazon Web Services)が毎年開催している、世界最大級の技術カンファレンスです。
開催地はアメリカ・ラスベガス。世界中からエンジニア、企業、スタートアップが集まり、最新サービスの発表、セッション、ハンズオン、展示、交流イベントが同時多発的に行われます。
「AWS re:Inventについての詳しい詳細」や「会場の雰囲気」については以下のブログに詳しく載せております!
☞「AWS re:Inventについての詳しい詳細」や「会場の雰囲気」について詳しく見る
なぜ参加したのか

今回、私が re:Invent に参加した理由は大きく3つ。
最新の AWS 情報や事例を、現地の空気と一緒に体感したかった
自分自身のキャリアや技術の向き合い方を見つめ直したかった
そして、「オンラインの向こう側」にいる AWS コミュニティの“人の温度”を実際に感じたかった
私は、AWSを仕事で使い始めて、まだ分からないことが本当にたくさんあります。
だからこそ、Web記事や動画ではなく、「その場の空気」や「人の表情」も含めて、リアルに感じてみたい。そんな思いで参加しました。
会場のスケールと規模感(数字で見る re:Invent)

re:Inventの規模は、想像以上でした。
現地参加者:約60,000人
オンライン含む総参加規模:約400,000人
セッション数:2,300以上
☞ 今年は日本人参加率が過去最高で、1500~1800人ほどが参加したと言われていました😲
協賛企業も流石ですね。知っている大企業ばかりが名を連ねています。まさに「世界規模のイベント」…!!!

会場は1か所ではなく、Wynn、Venetian、Caesars Forum、MGM Grand、Mandalay Bay など、ラスベガス全体に点在しています。
移動距離は南北でおよそ5km。私はハラーズに宿泊のしましたが隣のVenetian会場にたどり着くにも10~15分かかります。初日はWynn、Venetian、Caesars Forumを回ったのですが、歩数は38,558歩。距離にすると約26kmで、東京駅から川崎くらいまで歩いた計算です(笑)
サロンパスに助けられる毎日…。移動そのものが、もうイベントでした。
運営の本気度(食事・街・イベント)

運営の“本気度”は、インフラだけでなく、参加者体験の作り込みからも伝わってきました。
朝・昼の食事は会場ごとに無料
スターバックスも「ドリンク2つ+フード2つ」が無料
5Kレースのために実際に道路を封鎖
Las Vegasの町で食べるハンバーガーは日本円にして2000~4000円。円安を痛感させられる中、このフード無料制度により食への心配が消え、安心してイベントを楽しむことができました!「人を本気で集める」という覚悟を、街全体で感じる空間でした。
交流① 社内(MAWS-UG)の方々との出会い
最初の交流は、MAWS-UGの方々との出会いでした。東京、別部署、海外拠点など、ほとんどが現地での「はじめまして」。でも不思議と、「どのセッションに行きましたか?」の一言だけで、自然と会話が始まりました。共通の話題があるだけですぐに繋がれるものですね!
「社内(MAWS-UG)の方々との出会い」「5Kレース」については以下のブログに詳しく載せております!
☞ 「社内(MAWS-UG)の方々との出会い」「5Kレース」について詳しく見る
交流② 日本の他社の方々との交流

また、5Kレース会場など様々なイベントやセッションで、日本の他社の方々と交流することもできました。
技術の話だけでなく、各社で行っている社内LTや勉強会の取り組みについても教えていただきました。「社内でAWSの知見を広げるために、発表し合っているんです」という話を聞いて、すごく刺激を受けました。その後、一緒にイベントに参加したり、知り合いの方を紹介してもらったり、ラスベガスの観光スポットを教えてもらったりもして、まさに仕事の話と旅の話が、自然につながっていく交流だったと感じました。
交流③ 海外参加者・現地スタッフとの交流

AWSパートナーズのブースで、サービス説明を聞くとスタンプがもらえて、グッズももらえる企画に参加した時のことです。
私は英語をほとんど話せないので、最初は 「ハーイ!」からのスタート(笑)。それでも現地スタッフの方は、私が英語が得意じゃないと分かった上で、ちゃんとこちらに向けて、オープンマインドでサービスの説明を熱意をもて話してくださいました。人を選ばず、技術を通して熱意をもって話してくれる…。まさにAWS愛。
また、dev/questでは様々な会場でquestが行われていますが、会場は明記されておらず、途方に暮れていました…。しかし、様々な場所に立っている多くのスタッフの皆さんが丁寧に教えてくれて、さらには「日本好きだよ~」とグータッチしてくださる方もいました!嬉しい!
スタッフさん以外にも食事の席で話しかけて下さった方、リアルJeff Barrさんを目の前に行われた贅沢なクイズ大会(Ice Barr Trivia)で、「背が小さいから僕の前においでよ!」と場所を譲ってくださった方、私がクイズに正解するたびに目を合わせて微笑んでくれた方など…優しい!!!(感涙)
これこそが、私が感じた 現地のやさしさでした。
「リアルJeff Barrさんを目の前に行われた贅沢なクイズ大会(Ice Barr Trivia)」など細かなイベントについては、
以下のブログに詳しく載せております!
☞ 「Ice Barr Trivia」などについて詳しく見る
3つの交流から見えた「確信」

社内でも、他社でも、海外でも。立場も国もまったく違うはずなのに、気づけばどこでも自然と話題は AWS になっていました。
それぞれ置かれた環境も、抱えている課題も、目指している未来も違います。それでも、「AWS で世の中を良くしたい」という想いだけは、驚くほど同じ温度で共有されていて、世界中の人が、本気で AWS の可能性を信じているのだと実感しました。「AWS を使ってよかった」「こんな人たちと、同じ技術を使って仕事をしているんだ」そう思えた瞬間、胸の奥に静かだけど確かな自信が生まれました。
re:Invent は、最新技術を学ぶ場であると同時に、同じ未来を見ている仲間が、世界中にこんなにもいるのだと知れる場所なのだと、心から思います。
おまけ:Sphere(スフィア)体験

現地で知り合った人たちから、「絶対行った方がいい」と何人にも言われた Sphere 。
正直全然行くつもりがなかったのですが、たくさんの方と交流する中でここまで言われるならと行くことを決意。一人で行こうと思っていたところ、前日にMAWS-UGで出会ったシアトル勤務の方と一緒に行くことに!こんな嬉しいことはないです!待ち時間にこれまでの話やこのイベントでの話など、前日だけでは足りなかった部分を満たすことができました!
さらにそのあとはre:Playにも一緒に参加し、帰国直前までre:Inventを楽しみ切ることができました!感謝です!
圧倒的な映像体験はもちろんですが、「誰と行ったか」で、体験の記憶の残り方がまったく違うと感じた出来事でした。
「re:Play」については、以下のブログに詳しく載せております!
☞ 「Ice Barr Trivia」などについて詳しく見る
まとめ

re:Inventは、技術の祭典であり、同時に、人の祭典だと感じました。
英語も技術も同じで、「できない」から、「自信がない」から、「完璧じゃない」から話さないではなく、「話したい!」「もっと高めたい!」と思うなら自分の可能性を信じて挑戦する姿勢こそが重要だと思います。英語が完璧じゃなくても、初心者でも、行けば、話せば、ちゃんと繋がれる。それを、現地で何度も実感しました。
そして何より、AWSの可能性を本気で信じている人たちが、世界中にたくさんいるということを、肌で感じました。
各々の会社ではきっと様々なサービスも使っているはずなのにそんな人たちがAWSについて話している。会社や立場が違ってもAWSを使って世の中を良くするという共通の目的を持った同志です。そんなサービスを私はユーザーとして、提供する側として使えていることを誇りに感じました。「AWSを使っていくことで何かできる!」という「確信」を得た瞬間だったと思います。これから、会社の一員として、AWSに期待感をもって、これからも取り組んでいきたいと思いました。
教わる場所というよりも、会話そのものがコンテンツになる場所。それが、現地で体感した re:Invent でした。
おわりに
現地で感じたのは、特別な人だけが集まっている場所ではなく、「技術が好き」「もっと良くしたい」という気持ちを持った、ごく普通の人たちが、世界中から集まっている場所だということでした。
このブログが、誰かの「ちょっとやってみようかな」という小さな一歩のきっかけになったら、これ以上の喜びはありません。
re:Inventに行ったことがない方や、「海外イベントはハードルが高そうだな」と感じている方にとって、少しでも現地の雰囲気が伝わっていたら幸いです。