はじめに
こんにちは。クラウドセントリックのSaitoです。
皆さん、Amazon Q CLI使っていますか?
先日AWSより「Amazon Q CLI でゲームを作ろう Tシャツキャンペーン」が2025年5月20日から6月20日の期間限定で実施されています。
上記キャンペーン見て、Amazon Q CLIに興味を持ちましたので色々触ってみました。
Amazon Q CLIとは
Amazon Q CLIとは、Amazon Q Developerのコマンドライン版として提供されており、ターミナル環境で直接AIアシスタント機能を利用することができます。特徴は自然言語でのやり取りが可能で、日本語にも対応しているのがうれしい点です。
例えば「S3バケットにファイルをアップロードしたい」といった日本語での指示を、実際に実行可能なAWS CLIコマンドに変換し、実行してくれます。
更にgit
、npm
、docker
、aws
など数百種類のCLIツールに対応しており、自動補完機能もあります。入力中にリアルタイムで適切なサブコマンドやオプションを提案してくれるため、コマンドを覚える負担が大幅に軽減されます。
2025年6月現在ではmac・Linux(AppImage/Ubuntu)にのみ対応しておりますが、今回はWindows環境で使っていこうと思います。
Amazon Q CLI をインストール
WSLのインストール
今回はWindows環境でAmazon Q CLI を使っていきたいと思います。
現在、Amazon Q CLIはWindowsに直接インストールすることができないので、Windows Subsystem for Linux(WSL)を利用します。
下記の記事を参考にWSLとUbuntuをインストールします。
参考:【WSL】Windows上でLinuxを動かす今時の方法
Amazon Q CLIのインストール
Amazon Q CLIのインストールしていきます。こちらの手順は下記サイト参考にしております。
参考:The essential guide to installing Amazon Q Developer CLI on Windows
はじめにWSL上のUbuntuを起動し、WSLのホームディレクトリにいるか確認します。
$ pwd
/home/youruser
必要なパッケージをインストールします。
sudo apt install unzip
ZIPファイルをダウンロードします。
curl --proto '=https' \
--tlsv1.2 \
-sSf \
https://desktop-release.codewhisperer.us-east-1.amazonaws.com/latest/q-x86_64-linux-musl.zip \
-o q.zip
ダウンロードしたZIPファイルを解凍します。
unzip q.zip
「q」というサブディレクトリを作成し、インストーラーを有効にします。
cd q
chmod +x install.sh
./install.sh
最後に下記を入力してAmazon Q CLIのインストールは終了です。
bash
正直Windowsでのセットアップは面倒に感じました。
Amazon Q CLIを試してみるだけであればEC2で試してみるのも良いかもしれません。
ログイン後、Amazon Q CLIを起動する
AWS Builder ID使用してログイン
q login と入力し「Use for Free with Builder ID
」を選択します。
$ q login
? Select login method ›
❯ Use for Free with Builder ID
Use with Pro license
URLが表示されるのでアクセスして認証をポチっと押せばログインは完了です。
Amazon Q CLIを起動する
コンソールに戻り、q chatと入力すればAmazon Q CLIが起動します!
Amazon Q CLI を使用してゲームを作る
ゲームアイデアを考える(考えてもらう)
今回はAmazon Q CLIがどこまで便利なのか知りたいため、あえてアイデア出しからすべてAmazon Q CLIに任せてみました。
2の環境保全をテーマにした戦略シミュレーションを作成してもらいます。
数分待つと…あっという間に完成!
完成したゲームの概要がこちらです。
実際にプレイしてみる
ゲームの画面はシンプルです。
ポチポチと選択肢を選んでいると、いつのまにか資源が枯渇していてゲームオーバーに!
ゲームオーバー後はスコアやアドバイスが表示されました。
数回会話をした程度で、こんな簡単に作れてしまうとは思いませんでした。
GUI操作できるゲームを作成!?
ウェブアプリケーション化して、EC2へデプロイする
Amazon Q CLIの凄さはここからです。
作成したゲームをプレイしてみたいと同僚から一声もらったので、GUI操作ができるようウェブアプリケーション化してEC2にデプロイしていきたいと思います。
先ほどCLIでプレイしたゲームをインターネット上でも遊べるよう、Amazon Q CLIにお願いしました。すると必要な手順を教えてくれます。
次に作成したゲームをウェブアプリケーションにしてEC2へのデプロイをお願いしました。5分程で必要なファイルが作成されます。
ファイルの作成が完了後、無事デプロイすることができました。
今回は事前にVPCやEC2を作成しておきましたが、Amazon Q CLIに全てお任せすることも可能だと思います。
ゲームの完成
完成したゲーム開始画面がこちらです。
そしてプレイ画面がこちらになります。
細かいところを人間の手で修正する必要はありそうですが、しっかりと目に見える形で完成させることができました。
さいごに
Amazon Q CLIを初めて使ってみましたが感動しました。とにかく簡単!びっくりです。
現時点で個人開発者向けの基本機能は無料で利用可能となっていますが、使いすぎると制限がかかる場合もあるようです。
料金は定期的に更新されることがあるため、使用の際はAWS公式サイトをチェックして最新の情報をご確認ください。
今後、色々なことに活用できそうでワクワクが止まりません!それではまた!