kanekoです!
只今ラスベガスから執筆中。(現地からの執筆は最後になりそうです)
ワーナー・フォーゲルス博士のKeynote……もうヤバかったです。
“AI時代をどう生きるか?” という問いに、真正面から答えてくれる内容でした。
今回は、そのKeynoteから受け取った「これからのエンジニアの生き方」を共有します!
ワーナー・フォーゲルス博士のKeynote→https://www.youtube.com/watch?v=tksd2dLFskY
1. AI時代の不安に、ワーナーがぶっ刺してきた一言
最近のAIの進化速度、正直エグいですよね。
コード生成、設計、検証、効率化……どれもAIがどんどん人間に迫ってきている。
エンジニアのXのタイムラインも毎週 “新モデルで世界が変わった” で埋まってる。
そんな中で、誰もが一度は考えるあの問い。
「AIって、僕らの仕事を奪うんじゃ……?」
そこで、ワーナー博士がスッと言いました。
「AIは私の仕事を奪うのか?」
→「たぶんね (maybe)。でも、問いが違う。」
そこから切り返して、
「AIは私を時代遅れにするのか?」
→「絶対にない (Absolutely not.)」
そう断言したんです。(嬉しいっ)
でも確かに、歴史を振り返ればその通りだなと納得しました。
コンパイラが出た時も、終わると言われて、終わらなかった。
クラウドが出ても終わらなかった。
新しいツールが生まれるたびに、エンジニアは “形を変えて進化してきた”。
AIもその連続線上にあるだけなんだと、自分自身そう信じたいと思っていて、けどなくなるかもなとも少し思っていて、
けど、ワーナー博士がはっきりと「絶対にない」と言ってくれたので、自信が湧きました!(大好きになったよワーナー博士!)
2. ワーナー博士が示した理想像:「ルネサンスエンジニア」
ワーナー博士は今の時代を「現代のルネサンス」と表現しました。
AI、宇宙、ロボティクス、ソフトウェア……
複数の領域が同時に黄金期に突入して、お互いを加速させる時代。
そこで登場したキーワードがこれ。
「ルネサンスエンジニア (Renaissance Developer)」
ただの“コードを書く人”ではなく、
探究し、発明し、考え、つなぎ合わせる人。
それってどんな人?と誰もが思った瞬間、
ワーナー博士は5つの資質として整理してくれました。
3. ルネサンスエンジニアの5つの資質まとめ
ここからは、僕自身の理解を交えつつ要点をサクッと紹介します。
3.1 好奇心を燃やす (Be Curious and Keep Learning)
すべてはここから始まる。
「なんで?」「どうして?」
この問いがエンジニアを進化させてきた原動力。
失敗も含めて学び続ける姿勢。
そして学びは独りじゃない。
イベント、UG、同僚との会話……
知識はコミュニティの中で磨かれていく。
3.2 システムで考える (Think in Systems)
APIやコンポーネント単体でなく、
全体がどう動くかを理解する力。
ワーナー博士が例に出したイエローストーンの生態系の話はおもしろかったですねー。
狼がいなくなる → 鹿が増える → 植生が荒れる → 川の形が変わる。
1つの変更がシステム全体に影響する。
これは僕らの世界でも全く同じ。
バックエンドの変更は、フロントに影響を及ぼす。
リトライポリシーを変えればシステムが揺れる。
メンタルモデルを持てるかどうかで、エンジニアの質は大きく分かれる。
3.3 正確にコミュニケーションする (Communicate with Precision)
自然言語は曖昧。
AIとのやり取りならなおさら。
だからこそワーナー博士は、
「仕様駆動開発(spec-driven development)」 を提唱。
箇条書き、要件、制約、構造……
こういう“精度のある言語”でAIと話すことが、
この時代のエンジニアリング力そのものになるというメッセージでした。
3.4 オーナーシップを持つ (Be an Owner)
AIがコードを書いても、責任はエンジニアにある。
AIの速度は人の理解を超えてしまうことがある。
ハルシネーションも起きる。
だからこそ必要なのが、
メカニズムとしてのレビューと検証フロー。
“You build it, you own it.”
この言葉の重みが、AI時代になってさらに増したと感じました。
3.5 T型のPolymathになる (Become a Polymath / T-shaped)
専門を深く掘りつつ、
周辺領域を横に広げていく。
ワーナー博士が紹介したデータベース界の巨人・ジム・グレイ。
ディスクの音だけでレイアウトの問題を看破したという逸話には、驚きました。
あれは深い専門知識 × システム知識 の掛け算。(あと、普通に耳良すぎだろ)
これからは「深さ」だけでなく「幅」をどう持つかが鍵になる。
🔥決意
このkeynoteを聞き終えた時、やる気がMAXになりました。
好奇心を燃やし続ける。
システムで考える。
精度の高い言葉で伝える。
責任を持つ。
そして広く深く学ぶ。
ワーナー博士が示してくれたこの道標を、
今日から僕は体現していきたいと思います!
「ルネサンスエンジニアに、俺はなる!!」