ラスベガスで開催中の re:Invent 2025 に参加中🔥
kanekoです!
keynoteで発表された内容をまとめています。
youtubeからも観れます→AWS re:Invent 2025 – Keynote with CEO Matt Garman
1. AI/ML & Agentic AI
発表内容は、基盤モデルから高度なエージェントフレームワークまで、AIの約束をビジネス価値に変えるために設計されたフルスタックを網羅しています。
・Amazon Bedrock & Nova Models
Amazon Bedrockにモデルが追加されました!
GoogleのGemma、MiniaxのM2、NvidiaのNeotron、Mistral AIのMistral Large・Mistral 3 など、モデル選択の幅が拡大しました。個人的には、Mistral Large 3を触りたいなと思いました。
同時に、AWS独自のモデルファミリー Amazon Nova も新世代 Nova 2 へと進化しました。
- Nova 2 Light: 高速・低コストで幅広いワークロードに最適。Claude Haiku、GPT-5 Mini、Gemini Flash 2.5 と同等以上の性能。
- Nova 2 Pro: 最も知的な推論モデル。GPT 5.1、Gemini 3 Pro、Claude 4.5 Sonnet を上回る指示追従やツール使用性能。
- Nova 2 Sonic: 人間のようなリアルタイム会話 AI を可能にする音声モデル。
・Amazon Nova Forge: 独自モデル開発
Nova Forge は、AWS のチェックポイントに顧客独自データを融合し、専用モデル novella を生成できる「オープントレーニングモデル」コンセプトを導入。
事例として、Reddit 社はコミュニティ特有の知識を組み込み、モデレーション精度とコストを劇的に改善したといいます。
・Agent Core: エージェントの信頼性と安全性を強化
- Policy in Agent Core: 「1000ドル以上の返金を禁止」などを自然言語でリアルタイム制御。
- Agent Core Evaluations: correctness / helpfulness を継続分析し、本番品質を維持。(いわゆるragas的なものだと予想してます)
2. Developer & DevOps
・AWS Transform Custom
レガシーコードをモダナイズする専用変換エージェントを顧客自身が構築可能。 事例:QAD は独自言語 ABL のモダナイズを 2週間 → 3日未満 へ短縮。
・Frontier Agents: 自律型のソフトウェア開発
Frontier Agents は「自律的」「スケーラブル」「長時間実行」をサポート。
- Kiro Autonomous Agent: マイクロサービス15個のライブラリ更新などを自律実行。
- AWS Security Agent: 設計ドキュメントレビュー、コードスキャン、継続ペンテストを自動化。
- AWS DevOps Agent: インシデント発生前に原因を分析し、対処を提示。
3. コンピュート・ストレージ・データベース
新世代コンピュートインスタンス
- P6E GB300: 最新 GB300 NVL72 を搭載
- Tranium 3 Ultra Server: 4.4倍性能、Tranium 4 は6倍性能を目標
- X family: メモリ50%増で SAP HANA に最適
- C8A / C8: vCPUあたり 2.5倍パケット性能
- M8 AN: クラウド最速CPUクロック
- M3 Ultra Mac / M4 MaxM Mac
- AWS AI Factories(顧客DCにAWS AIインフラを構築)
ストレージ・データベース更新
- S3: 最大オブジェクトサイズが 50TB、バッチ10倍高速化、コスト最大80%削減
- OpenSearch GPU: インデックス10倍高速・1/4コスト
- RDS: SQL Server / Oracle が 256TB まで拡張
- Database Savings Plans: 最大35%コスト削減
4. まとめ&感想
今回の keynote を通して私が強く感じたメインメッセージは、次の一言に集約されます。
「エンジニア諸君、これからは “エージェント中心の未来” が本格的に始まる。
その未来を実現するためのフルスタックのエコシステムは、AWS がすでに用意した。
あとは君たちが、エージェントを前提としたワークフローを設計し、アプリケーションへ落とし込み、世界を変えていく番だ。」
AWS が示したのは単なる新サービスの羅列ではなく、「エージェントが当然のように動く時代に向けた、完全な土台が整った」というメッセージでした。
特に Frontier Agents の進化を見るとこれからのエンジニアは従来の「コードを書く」から、
「業務を理解し、業務を安全に行えるエージェントを設計し、使いやすいUIのアプリを考える能力」が新たな価値になると私は思います。
今回の発表を受けて、私自身も
改めて、AIの可能性に魅了されました!誰よりも、AIを活用できるエンジニアになれるように日々研鑽していこうとやる気MAXです。
2026年がどんな年になるのかとても楽しみです。